ビルドの一部としてツールを実行する必要があるとします。たとえば、ソースファイルの生成やプリプロセス、バイナリの圧縮などを行うことができます。このチュートリアルでは、画像のサイズを変更するマクロを作成します。
マクロは単純なタスクに適しています。新しいプログラミング言語のサポートを追加するなど、より複雑な処理を行う場合は、ルールの作成を検討してください。ルールを使用すると、より細かく柔軟に制御できます。
画像をサイズ変更するマクロを作成する最も簡単な方法は、genrule を使用することです。
genrule(
    name = "logo_miniature",
    srcs = ["logo.png"],
    outs = ["small_logo.png"],
    cmd = "convert $< -resize 100x100 $@",
)
cc_binary(
    name = "my_app",
    srcs = ["my_app.cc"],
    data = [":logo_miniature"],
)
さらに多くの画像のサイズを変更する必要がある場合は、コードを再利用することをおすすめします。これを行うには、別の .bzl ファイルで関数を定義し、そのファイルを miniature.bzl と呼びます。
def miniature(name, src, size="100x100", **kwargs):
  """Create a miniature of the src image.
  The generated file is prefixed with 'small_'.
  """
  native.genrule(
    name = name,
    srcs = [src],
    outs = ["small_" + src],
    cmd = "convert $< -resize " + size + " $@",
    **kwargs
  )
備考:
- 慣例により、マクロにはルールと同様に - name引数があります。
- マクロの動作をドキュメント化するには、Python のように docstring を使用します。 
- genruleまたは他のネイティブ ルールを呼び出すには、- native.を使用します。
- **kwargsを使用して、追加の引数を基盤となる- genruleに転送します(Python と同じように動作します)。これにより、ユーザーは- visibilityや- tagsなどの標準属性を使用できます。
次に、BUILD ファイルからマクロを使用します。
load("//path/to:miniature.bzl", "miniature")
miniature(
    name = "logo_miniature",
    src = "image.png",
)
cc_binary(
    name = "my_app",
    srcs = ["my_app.cc"],
    data = [":logo_miniature"],
)